健診の種類と効果


働き盛りの年代の死亡者の60パーセントを、三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)が占めていることを受け、その予防と改善のために生活習慣の見直しが重視されています。

一方で、病気の早期発見のための健康診断の受診の必要性も叫ばれています。

健診を受けることは、病的な異常の有無を調べるだけでなく、自分の健康、身体に対する関心を高める効果もあります。また、毎年、定期的に健診を受けることで変化を継続的に知ることができます。

慣れてしまっている日常の生活が、自分の健康や家族の健康にどのような影響を与えているかを知ることができ、生活習慣の改善につながります。

人生の後半へ向けて早めの準備をととのえることができます。家族ぐるみで生活改善に取り組むことで家族の絆が深まることもあります。

老人保健法に基づく健康診査で行われる主な検査は以下です。

基本健診
 問診・・・本人の病歴、自覚症状、飲酒や喫煙などの生活習慣、家族の病歴、など。
 身体測定・・・身長・体重、肥満傾向、やせすぎかどうか、など。
 理学検査・・・聴診、打診、触診、など。
 尿検査・・・たんぱくや糖、潜血(血液検査でわかる微量の血液)が含まれているかどうか、など。
 血液検査・・・総コレステロール、ヘモグロビン、GOT、GPT、赤血球数、血糖、など。
 その他、血圧測定、心電図、眼底検査、など。

その他がん検診として、胃がん検診、肺がん検診、乳がん検診、子宮がん検診、さらに大腸がん検診が行われます。

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疲労


生活習慣の改善というと、やはり食生活や運動などが思い浮かびます。もちろんこれらも重要ですが、健康にとって欠かせないことは「質の良い休養をとること」です。

疲労の蓄積は、三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)の中でも特に、死亡原因の第1位を占めるガンに対する抵抗力を弱め、病気を発症させるきっかけを与えてしまうことになります。

疲労というのは、時代の変化によって変わります。以前は、身体を動かしたことによる「肉体的な疲労」が主でした。また、身体全体の疲労でもありました。

しかし、現在は、身体よりも精神的に疲弊しているという場合が多く、しかも一日座ってコンピュータを使っていた、といったことが原因で身体の一部分だけが「集中的に疲労」したり、まったく動かずに座りっぱなしによる「運動不足による疲労」が増えています。

疲労の回復の仕方もそれなりに工夫が必要です。精神的な疲労に対しては、気分転換や適度な運動が疲労回復に役立ちます。

レクレーションや趣味の活動など、気分をリフレッシュできることをしましょう。仕事とはまったく関係のないことをしてみると効果があります。

身体の一部分だけに疲労が蓄積している場合は、細切れの時間でいいので、仕事の合間に全身を動かすようにしてみてはどうでしょう。

休憩時間に外の空気を吸いに出てみる、あるいはあえて別の階のトイレへ「遠出」するのもいいかもしれませんね。



健康診断の受け方


健康診断を職場で行ってくれる場合はいいのですが、勤めていない人や自営業者、勤めていても派遣労働者やパートタイマー、学校の講師など、その機会がない人もいます。

そんな人は、老人保健法によって市区町村が実施する健診を受ければいいのですが、人数が限定されていたり、日程的に合わなかった、気がついたときにはすでに募集が終わっていた、ということが多々あります。

この場合は、最寄りの保健所や保健センター、総合健診センターまたは市区町村の担当課に問い合わせてください。来年まで待っていて、ひょっとしたら手遅れに!ということもないとはいえません。思い立ったときに自分から積極的に受診することが大切です。

健康診断には、「胃がん検診」や「大腸がん検診」というように、特定の疾患の早期発見を目的に行われるものと、「人間ドック」や「成人病検診」というように総合的に健康状態を検査するものがあります。

「健康診査」「健康診断」「成人病検診」などと名前は変わっても、目的は同じで病変の有無を調べるということに変わりはありません。

特に何か気になる、異常がある、というわけではないという場合は、とにかく「総合健診」を受けてみるといいかもしれませんね。

老人保健法に基づく健康診査では、基本的な検査として、問診、身体測定、理学検査、尿検査、血液検査、血圧測定、心電図、および眼底検査を行います。そのほかがん検診として、胃がん検診、肺がん検診、乳がん検診、子宮がん検診、さらに大腸がん検診が行われます。


健康診断


仕事に追われ、家事に追われ・・・肉体的にも、精神的にもまさにキリキリ舞いの働き盛り、40代〜60代の中高年を襲う病気の総称が成人病です。

三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)は、この年代の死亡率の上位3位を、割合にして60パーセントを占めています。

成人病は、その多くが間違った生活習慣が温床となることから、生活習慣病とも呼ばれます。したがって成人病の予防、改善のためには、生活を改善することが絶対的に大切です。

と同時に、人間の身体は・・・悲しいことにいつまでも若くあり続けることはできません。生まれて40年〜60年も生きていれば、どこかしか「ガタ」がくるものです。したがって、若い頃よりもメンテナンスに気をつけることが、この先のまだまだ長い後半の人生を元気にすごしていくための欠かせない条件となります。

まずは、自分の身体の状態を知ることが大切です。そのためにも定期的に健康診断を受けましょう。年に1回、たとえば自分の誕生日に受けるようにするのもいいですし、ご夫婦で結婚記念日にいっしょに人間ドックを受ける、という方もいらっしゃいます。

健康診断といってもいろいろな種類があります。企業や役所、学校関係者など、勤めていらっしゃる方の場合は、それぞれの勤務先で法律の規定に沿って健康診断が行われるでしょう。

老人保健法によって市区町村が実施する場合もあります。内容的にもさまざまで、胃がんや肺がん、または子宮がんといったように、特定の疾患に限定してその早期発見のために行うものや、人間ドックのように総合的に検査を行うものもあります。

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ストレス


ガンは、残念ながら完全にその発症を阻止することはできませんし、発ガン遺伝子を根絶することもできません。

発ガン遺伝子に極力刺激を与えないよう、そっとしておくために有効な方法が幾つかあります。

バランスがとれ、変化のある食生活など、食事の改善についてよくいわれますが、それ以外にもストレスをためないことが大きな効果あることが注目されています。

疲れやストレスはガンに対する抵抗力を弱め、身体のバランスを崩す要因となるのです。

ストレス対策
ストレスに負けない身体と心をつくり、維持するために心得ておくことをあげます。

1.疲れをためない、残さない。
とにかくしっかりと休息をとりましょう。眠れなくても横になっているだけでも身体は休まります。

2.不満はためない、残さない。
不満や不平は吐き出してしまいましょう。そして吐き出したら、忘れてしまうことです。新しい気持ちでまたスタートすればいいのです。

3.完ぺき主義は疲れます!
何もかも完ぺきにやろうとすると、小さなミスも許せなくなってしまいます。そして自分に対する自信を失ってしまうことになります。失敗を引きずらないこと、次は繰り返さないようにしようと、前向きに行くことが大切です。

4.潮時が大切。
自分の力ではどうしようもないときには、無理は禁物です。気軽に助けを求めましょう。またダメだと思ったら潮時を見極めることも大切な勇気です。


運動を開始するにあたり


三大成人病の予防として、運動が大切なことはみなさんよくおわかりだと思います。

しかしなかなか実行、継続するのは難しいですよね。運動は激しいものをすればいいというものではありません。以下に健康的に運動を始め、また継続して行くための注意点を幾つかあげます。

健康診断を受けましょう
これまで運動をしたことのなかった、という人、あるいは若い頃はやっていたけど・・・という中高年の人は、いきなり運動を始めるのではなく、健康診断を受けてからにしましょう。

ひょっとしたら気づかなかった身体の異常がみつかるかもしれません。診断を受けて、自分にあった運動とはなにか、またどのような注意点が必要かを認識したうえで「頭をつかった」運動を計画的に始めましょう。

運動の目的や効果を自覚しましょう
運動をする目的や、効果をよく理解しながら運動をすることが大切です。

運動前や運動が終わったあとの安静時と、運動の途中で一端運動を停止し、心拍数を測る習慣をつけると、運動の強度を知ることができます。毎日比較すると、健康のよくバロメーターになります。

楽しく運動をしましょう
自分のペースが大切です!学生時代や勝負を目的とした運動選手とは違うのです、健康のための運動であることをきちんと認識します。

真剣になりすぎ、勝負に負けたり、なかなか上達しない、と、ストレスを感じるようでは満足感や爽快感とは無縁になってしまいます。

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運動強度


三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)を防ぐために、運動は重要な要素です。

しかし難しいのは、どれほどの強度の運動が必要なのかということです。

体感的に次の状態を目安に運動強度を考えてください。

最大酸素摂取量50パーセントの状態
非常に楽に運動を続けられる程度の運動強度です。楽しくおしゃべりしながら続けられる程度です。
最大酸素摂取量60パーセントの状態
おしゃべりしながら続けるのは、ちょっと無理な強度ですが、まだまだ余力があります。周囲の情景を楽しみながらジョギングする感じです。
最大酸素摂取量70パーセントの状態
もはやこれ以上のペースアップは無理というギリギリの状態です。

運動は、体力の変化に合わせて全体量を少しずる増加していくことが体力をつけるための大切なポイントです。

体力や筋力は一気につくものではありませんし、それを実感できるようになるには、時間と忍耐が必要です。自分のペースで徐々に時間を延ばしていく、あるいは回数を増やすなどしていきましょう。

運動が体力アップに役立つためには、日常生活そのままでは無理です。日常の生活で身体を動かすよりも少し負荷をつけて身体を動かすようにします。そうしてある程度の刺激を身体に与えることが大切です。

何よりも大切なことは3日坊主で終わらせないことです。無理ならば、または毎日続けなければという思いがストレスになってしまうのならば、毎日続けなくてもいいのです。適度に「お休み」を挟みましょう。お天気が悪い日、体調が悪い日は無理しなくてもいいのです。


ウォーミングアップとクールダウン


厚生省「健康づくりのための運動所要量」によると、40代〜60代では一週間の合計運動時間は、40代で160分、50代で150分、60代では110分とあります。

運動は1回の運動を少なくとも10分以上続け、1日に20分以上が望ましいといわれます。そして原則として毎日続けましょう。

運動を始めるにあたっては、ウォーミングアップをすることが大切です。ウォーミングアップは、怪我や事故を防止するために重要です。

冬などの気温が低いときや朝起きたばかりなどは、身体が温まっていません。運動そのものよりもこのウォーミングアップこそに充分に時間をかけるつもりでうっすらと汗がにじむくらいまでしっかり身体を温め、ほぐしましょう。

運動が終わってからのクールダウンも大切です。運動は原則として毎日続けることが大切です。翌日に疲れを残さないためにも、疲れた筋肉をよくほぐし、沈静化します。

計画的な運動が大切です。ひとつの運動にばかり固執するのではなく、全体的に身体を鍛えます。水泳やエアロビクスなど、全身を使った運動は基礎的な体力づくりに最適です。

その一方で部分的に筋力を鍛えたり、持久力や柔軟性を高めるなど、自分の苦手とする分野あるいは弱い部分を強化する運動を盛り込むことも大切ですよね。

たとえば、肩こりや腰痛を防ぎ改善するためにも、関節が硬くならないような運動ストレッチを取り入れるといいでしょう。


運動を楽しむ方法


厚生省は、「健康づくりのための運動」を、三大成人病の予防のために提唱しています。

運動は「適度」であることが大切で、強すぎる運動はかえって害をもたらしかねません。運動を楽しむためには、いきなり走り出したりするのではなく、まずはじめる前に自分の身体の調子や年齢をちょっと考えてみる時間をとりましょう。

体調のすぐれないときに無理な運動は禁物です。事前に健康診断を受けることも大切ですね。

食事直後の運動は控えます。食事後1時間半程度は、ゆっくりと過ごし運動はそのあとにします。睡眠不足や体調の悪い日は無理をせず運動を休みましょう。そして運動を始めるときには、ウォーミングアップを忘れずに!

徐々に運動強度を上げていく、徐々にピッチをあげていくようにします。

無理に続けずに、早めに切り上げましょう。大量にしてずっと休むのではなく、少しずつ毎日続けられるように余力を残してやめるのが運動を継続させるこつです。

運動が終わったら整理運動をします。クールダウンをして疲れた筋肉をほぐすことで運動の疲れを身体に残さないようにしましょう。

健康のための運動は、1回の運動量は少なくとも10分以上続けること、1日20分以上続ける、また原則として毎日続けることが大切です。

自分のペースで、または家族や気の合った仲間といっしょに、楽しく計画的に運動を続け日常生活のなかで習慣化しましょう。


ガン防止のための日常生活


働き盛りの40代〜60代の死亡率1位に君臨し、しかも患者数は今もなお増加の傾向をしめしているガン。何とか、予防をと思うのですが、残念ながら、ガンを完全に予防することは不可能です。

発ガン遺伝子を刺激しないようにすることは可能といわれています。基本は食生活と運動です。

どのようなことが有効で、また実際に私たちの生活のなかで実行可能なのでしょうか。国立がんセンターが提唱する「ガン防止のための日常生活12か条」をご紹介します。

1.偏食をしないでバランスのとれた食事をする。
2.毎日、変化のある食生活をする。
3.食べすぎを避ける。
4.深酒をしない。
5.タバコを減らすか禁煙する。
6.適量のビタミンと、たくさんの繊維をとる。
7.塩辛いものを多量にとらない。
8.あまり熱いものは食べないようにする。
9.カビの生えたものを食べない。
10.日光に当たりすぎない。
11.疲れやストレスをためない。
12.身体を清潔に保つ。

これらは直接、がん細胞に働きかけたり、発ガン遺伝子を根絶するというものではありません。

食生活を改善し、適度な運動を行うことで抵抗力をつけることができます。精神的にストレスを発散させることも大切です。

ガンを寄せ付けない心と身体を作るということが、非常に有効な予防法となるのです。

たとえガンになってしまったとしても早期発見によって対処可能な場合が多々ありますので、定期的に検診を受けることも大切です。

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がん


三大成人病の中でも、特に死亡率が高いのがガンです。ガンは、身体にできる悪性腫瘍をまとめた総称です。

ガンというのは、私たちの身体をつくっている数10兆もの細胞のなかの1つが、何かのきっかけで異常に増殖し全身に広がっていき、やがては人を死に追いやってしまうこともあるという恐ろしい病気です。

ガンには大きく分けて、次の3種類にわかれます。
ガン腫・・・皮膚、消化管、呼吸器、泌尿器、生殖器、など、臓器の上皮組織に発生するガンをいいます。
肉腫・・・上皮組織以外の骨や筋肉、リンパなどにできるガンをいいます。
白血病・・・血液のガンです。

次のような症状はガンの危険信号とされます。心当たりがある人は、専門の医師に診てもらうようにしましょう。

舌・皮膚・・・なかなか治りにくい潰瘍。
乳房・・・乳房を触ってみて、しこりはないか。
食道・・・飲み込みづらい、という感じはないか。
喉頭・・・声がかすれる、症状はないか。
・・・胃のむかつき、食欲がない、突然好みが変わった、ということはないか。
・・・咳やたんが続く、たんに血が混じっている、ということはないか。
大腸・直腸・・・便に血が混じっている、粘液がでる、ということはないか。
子宮・・・急におりものの量が増えた、不正出血がある、ということはないか。
腎臓・膀胱・前立腺・・・尿の出が悪い、血尿が出る、ということはないか。

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心拍数


三大成人病予防のために、厚生省は「健康づくりのための運動所要量」を定め、毎日の生活のなかで運動を習慣化するよう呼びかけています。

それによると、成人病が最も発症しやすい40代〜60代の年代の1週間の合計運動時間および目標心拍数(拍/分)は、40代では、1週間に合計160分、目標心拍数は、120(拍/分)。

50代は、合計150分、心拍数は115(拍/分)、さらに60代では合計140分で110(拍/分)が適切とされます。

目標心拍数というのは、安静時の心拍数が70拍/分の平均的な人が最大酸素摂取量の50パーセントに相当する運動をした場合の拍数をいいます。しかし、人によってそれぞれ体力が異なりますから、自分にとってこれ以上危険という限界の脈拍数を知っておくことが大切です。

運動をすると、誰でも脈拍数が多くなります。健康な人の場合、普通、220からその人の年齢を引いた数までとされています。高めに見積もったとしても、210から、年齢の2分の1を引いた数といいます。

たとえば、50歳の人なら、220−50=170あるいは、210−25=185が、上限の脈拍数ということになります。心拍数(1分間の脈拍数)がこれよりも高くなるような運動は、強すぎると考えられます。

心拍数は、運動の途中で、運動を一端中断し、手首(または首)の脈をはかります。15秒間測定してその4倍したものです。

運動前、運動途中、および運動後の安静時の心拍数を定期的にはかり、自分の健康をしるバロメーターとしてはいかかでしょう。自分に合った運動強度を知ることが健康づくりの第1歩です。

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成人病


成人発症には、誤った生活習慣が深くかかわっていることから、「生活習慣病」と呼ばれることもあります。

主な成人病には、動脈硬化、高血圧症、心臓病、悪性腫瘍、糖尿病、通風、その他、骨の退行性変性などがあります。なかでも特に、ガン、心臓病、脳卒中を、三大成人病と呼びます。

成人病は、40代〜65歳の働き盛りに多く、厚生省人口動態統計によると、この年代の死亡原因の約66パーセントを占めています。しかもその割合は、年々増えてきているのです。

厚生省人口動態統計によると、1950年の主要死因は、1位が結核、2位が肺炎および気管支炎、3位が脳卒中で、4位にガン、6位に心臓病が続いていました。

1990年代以降、1位はガン、2位は心臓病、そして3位には脳卒中となり、肺炎および気管支炎は4位に、結核は不慮の事故や自殺、肝硬変よりも少ない8位になりました。(厚生省人口動態統計より)

脳卒中については一時期1965年ごろにピークとなったとものの、その後減少傾向にあります。とはいえ、これはあくまで死亡率が減ったということにすぎず、患者数はむしろ増えています。

医療技術が進歩したことで、たとえ発症しても死亡するまでにはいたらなかったというケースが多くなったからです。

また、ガンと心臓病については、いまだ増加し続けています。しかもその増加ペースは一向に衰える気配がみられません。病気になってしまってからではなく、予防が重要な意味をもっていると思われます。

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健康づくりのための運動


中高年(40代〜60歳)の死亡率の上位3位を、三大成人病(ガン、心臓病、脳卒中)が占め、しかもその割合は全体で、この年代の死亡率の約60パーセントにまでおよびます。

成人病の多くは、悪い生活習慣がその温床となっているというのです。そこでまずは、生活の基本ともいえる、食事と運動の見直しから生活の見直しを図ろう、という動きが高まっています。

運動の大切さをよく理解し、さっそくはりきって運動し始めたけれどもやり方を間違えたり、やりすぎたり・・・自分の力を過信しすぎて思わぬ障害を招くケースが多々あります。

人と競争したり、まだまだ若いつもりで自信過剰になることなく、適切な運動プログラムをつくって、計画的に筋力、体力アップをめざしましょう。

いったいどれほどの運動が「適切」なのでしょうか?

厚生省は、「健康づくりのための運動所要量」をさだめ、運動の習慣化を呼びかけています。

「健康づくりのための運動所要量」
年代別の1週間の合計運動時間および目標心拍数(拍/分)
20代・・・180分・・・130(拍/分)
30代・・・170分・・・125(拍/分)
40代・・・160分・・・120(拍/分)
50代・・・150分・・・115(拍/分)
60代・・・140分・・・110(拍/分)

*目標心拍数というのは、安静時の心拍数が70拍/分の平均的な人が最大酸素摂取量の50パーセントに相当する運動をした場合の拍数。

毎分100メートル程度の速足で、毎日25分間歩く、あるいは自転車ならば毎時18キロメートルほどの速度で25分走る、というように、1日30分弱ほどなら毎日無理なく続けられるのではないでしょうか?

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運動習慣


40代〜60代半ばの中年から老年に向かう働き盛りに発症することが多い病気を総称して「成人病」と呼びます。

動脈硬化、高血圧症、心臓病、悪性腫瘍、糖尿病、通風、その他、骨の退行性変性などです。

特に、ガン、心臓病、脳卒中を、「三大成人病」と呼び、この年代の死亡率の上位3位、全体で60パーセントを占めているとまでいわれます。

問題のある食事習慣(栄養の偏りや食べ過ぎ)や、運動不足が成人病を招く悪い生活習慣の代表といわれます。

運動の大切さはわかっていても、それを日常生活のなかで習慣化するのはなかなか難しいものです。いったいどうしたら、運動を生活のなかに「楽しく」取り入れることができるのでしょうか?

大切なことは、「楽しむ」ということです。人それぞれによって、生活スタイルが違いますし、何を楽しい、価値があると感じるかも違います。しかし、運動という言葉を聞いただけでストレスに感じ、自分の身体に鞭を打つようにして重い腰を上げるようでは、長続きしません。やっていて楽しくありませんよね。

運動を楽しく、長続きするためのコツは、まずは運動に対する精神的なハードルをさげること、そして背中を押してくれるようなもの、あるいは人を探すことです。

たとえば、「運動」と力まなくても、歩くだけでもいいでしょうし、若い頃にやっていたことがあるスポーツならば、始めやすいでしょう。また、一緒にやってくれる人、あるいは、一緒に走ってくれる犬?、がいると、お互い励みになりますよね。

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健診の結果


三大成人病を早期発見、早期治療のために、健康診断は欠かせません。

ただし、健診は、受けてそれでいい、というものではありません。検診結果を踏まえて何か異常が見つかれば精密検査を受けるのはもちろんのこと、生活改善に役立てることこそが大切です。

成人病の発生のピークは、40歳〜50歳代です。健診というのは、病気を発見するだけでなく、できれば病気になる前にその可能性を摘み取ってしまう、できるかぎり予防できるよう生活改善の指針とする、という目的もあります。

30歳代から定期的に健診を受け、年齢による変化を追っていくことも健康診断の大切な目的です。

健診を受けて、「正常」あるいは「異常なし」という結果が出たら、ひとまず安心ですね。しかしそれはあくまで現時点で!ということです。

これからもその状態が続くよう、生活習慣を見直し、誤っている点は改善するようにしましょう。そしてできれば今後も1年に1度は健診を受けるようにします。

健診の結果、「要精検」あるいは「要再検」「要精密検査」と出てしまったら、とにかく詳しい検査をして、本当に異常なのかどうか、また異常な場合はどのような治療を受けるのか、あるいは経過観察となるのか、などをはっきりさせることが大切です。

「要精密検査」と出ても、それで病気を決まったわけではありません。悲観することなく、とにかく正確なことを知るためにも必ず精密検査を受けるようにしてください。その結果によって、「要観察」「要治療」「要休養」と、それぞれ異常の程度に応じた適切な対応をとることになります。

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ガン防止のための食生活


三大成人病の筆頭にあげられるガンを完全に予防することは不可能ですが、発ガン遺伝子を刺激しないための手段として、国立ガンセンターはガン防止のための生活を提案しています。そのうち、多くは食生活に関するものです。

偏食をしないでバランスのとれた食事をする
魚と野菜の組み合わせ、肉と野菜の組み合わせ、そして豆製品や乳製品、海藻類など、まんべんなくあらゆる食品をとるようにします。

毎日、変化のある食生活をする
朝も昼も夜もカップラーメンというということはありませんか?
そこまで極端でなくても、1日、または1週間の自分の献立を振り返り、同じメニューが幾度となく登場しているということはないでしょうか?バラエティ豊かな食生活を心がけることで自然と栄養バランスも取れます。

食べすぎを避ける
食事はおなかを膨らませることだけが「満腹」ではありません。目で見て、舌で確かめ、しっかりと噛むことで精神的にも満たされるようにしたいですね。腹八分目!・・・わかってはいてもなかなか難しいものです。

深酒をしない
強い酒や多量の酒は、食道がんを誘発します。また、お酒を飲むことでほかの食事が満足にとれなくなってしまうこともあります。

その他、適量のビタミンと、たくさんの繊維をとる、塩辛いものを多量にとらない、あまり熱いものは食べないようにする、カビの生えたものを食べない、といったことがあります。

また、食生活以外にも、タバコを減らすか禁煙する、日光に当たりすぎない、疲れやストレスをためない、身体を清潔に保つ、といったことがガン防止に役立つといわれます。

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治療


三大成人病の予防と改善のためには、健康診断の受診が欠かせません。

もちろん、「異常なし」(正常)と出れば嬉しいのですが、健診の結果、「要精検」あるいは「要再検」「要精密検査」と出てしまうこともあります。

しかし「要精密検査」と出ても、それで病気を決まったわけではありませんから、悲観することなく、とにかく正確なことを知るためにも必ず精密検査を受けるようにしてください。二次検査の結果によって、「要観察」「要治療」「要休養」となります。

要観察
薬の服用などは必要ありません。しばらく「注意して様子をみましょう」というものです。これをいい機会ととらえ、生活の改善に本格的に取り組みましょう。そして治療までいかなくても改善できるような努力を進めます。また定期的に検査を受けることが大切です。

要治療
健診、およびその後の精密検査によって異常な病変が確かめられ、もはや生活改善だけでは不十分となってしまい、投薬などの治療が必要な状態です。ただし、多くの場合入院は必要なく、外来の治療と観察になります。

要休養
細密検査によって検査所見の異常が確認され、休養が必要となった状態です。とにかく仕事などをいったん休み、充分な休養と適切な治療を受けることに専念します。

いずれにしても医師の指示に従い、生活で改善すべき点(減塩や飲酒の制限、禁煙など)は改めます。自己判断で治療をやめることは決してないように!

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動脈硬化を予防する生活習慣


動脈硬化を予防するための方法を幾つか、生活習慣に取り入れていくことで、自分自身の努力で状態を改善してみましょう。

動脈硬化は、食生活を改善し、日常生活に適度な運動を加えていくことで、自分自身の努力の効果を期待できる余地のある病気だともいえます。自分の身体の健康に対して、自分の力で何か良いことができるというのは、実はとても幸せなことではないでしょうか。

動脈硬化を予防するための生活習慣10か条

1.肉の脂質、バターは避けましょう。同じ牛肉でも、ロースとヒレでは脂質の量がまったく違います。また鶏肉なら皮の部分をとって調理することで脂質をずいぶんと減らすことができます。
2.食塩は控えめに!1日10g以下にします。インスタントラーメンのスープを全部飲み干してしまったらどれほどの塩分になるか・・・残す努力を!
3.野菜や果物をたっぷり食べましょう。
4.甘い物はなるべき控えましょう。
5.食事は腹八分目を心がけます。満腹で動けなくなるまで食べる必要・・・ありますか?
6.毎日適度な運動を習慣化しましょう。運動することで血液の循環がよくなり、血管の内壁にへばりついていた障害物が取り除かれます。
7.お酒はほどほどに!
8.禁煙またはせめて本数を減らす努力をしましょう。
9.ストレスをためない、うまく発散する「コツ」を身につけましょう。
10.極度な寒さにさらされないようにしましょう。

動脈硬化 予防

動脈硬化の危険信号


動脈硬化は、気づかないうちに症状が進んでいたということがよくあります。

気づいたときには手の施しようがないほどになっていた、脳卒中や狭心症、心筋梗塞といった、生命の危険を伴う合併症を引き起こすまでになっていたということがないよう、動脈硬化の症状を理解し日ごろから関心をもって注意していることが大切です。

脳の動脈硬化の危険信号・・・症状が進むと脳卒中の危険があります。
●物が二重に見える。かすむ。目が疲れてしょぼしょぼする感じがする。
●手足がしびれる。
●めまいやふらつきがする。
●耳鳴りがする。
●物忘れ、言葉が思うように出ない。
●いらいらする。

心臓の動脈硬化の危険信号・・・症状が進むと狭心症、心筋梗塞の危険があります。
●歩いていると胸に痛みがある。
●食後に胸が痛む。
●夜明けや朝方に胸が苦しくなる。
●身体がけだるく、疲れが出やすい。

手足の動脈硬化の危険信号
●手足がむくむ。
●手足がしびれる。
●手足の皮膚の色が赤紫色になっている。
●歩くと足が痛くなるものの、少し休むと痛みが消え、また歩けるようになる。
●手足の脈が感じられない。

腎臓病の動脈硬化の危険信号・・・症状が進むと腎硬化症の危険があります。
●顔、手足がむくみ。
●夜中に3回以上トイレに行く。
●尿検査でたんぱく尿が出ていた。